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今年度の科研費の申請が近いという話を以前しました。科研費にはいくつか種類(基盤研究、若手研究、萌芽研究など)がありますが若手(この場合37歳まで)研究者が出せる種目はだいたい決まっています。まずだれでも申請するのは若手研究SまたはAまたはBです。申請できる予算はそれぞれたしか5000万以上、3000万、500万です。研究期間は申請時に決める事ができますが、だいたい前者2つは3年、後者は2年のプロジェクトとして申請する人が多いでしょう。若手研究Sは最近始まったものですが、これはおそらくラボを立ちあげる時を想定していると思われ、若くして独立した人以外まず通らないでしょう。Aに関しても各分野一人くらいの採択数と思われます。普通の助教は若手Bに採択されればまだいいということになります。ちなみに競争倍率はSもAもBも変わらず4~5倍と聞いています。
研究費は採択時にどうゆうわけかだいたい三割減額されます。そうすると若手Bに採択されると、実際の予算は一年目にだいたい250万、二年目に150万前後ということになります。これで備品、消耗品、旅費、論文代等をまかなうわけです。分光機やイメージング解析装置等は買えるわけもなく(なんとか一年目に安いものを買ってもほとんどの研究費がなくなります)、独立した人はまずやっていけません。なので今すぐ必要はなくても独立した際にもっていけるように、教授の研究費をあてにできるうちに、自分の研究費で備品をせこせこ購入する助教の人もいます。そうするしかないのが現状です。私も毎回なにかしら購入しています。 ▲
by stemcell
| 2007-10-24 21:10
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