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2007年 10月 13日 ( 1 )

よい仕事をするには

だれもが認めるよい仕事とはどうゆうものでしょうか?答えはもちろん一つではありませんが、我々の研究分野では、Cell, Nature, Scienceといった一流雑誌に載った(載りうる)仕事といえるかもしれません。このような”よい仕事”をするには、誤解を恐れずに言えば、二つのストラテジーがあると思われます。

一つは全く誰も手のつけていない領域をゼロから開拓する事で、もう一つはかなり研究の進んでいる研究人口の多い分野で新しい側面から仕事を進めることです。表現型を指標にミュータントをスクリーニングし、原因遺伝子を見つける、というような仕事は前者で、後者は今まで発表された論文を精査し仮説を立て、それを実験で実証する、というような仕事がこれにあたると思います。

ポスドクの時は明らかに後者の研究スタイルで仕事を進めるのいいと思います。特にポスドクとしてラボを移る際は少なからず分野の異なった領域に移る場合が多いと思うので、いままでの研究のバックグラウンドを背景に仕事を見直すと全く関係ないと思われたいくつかの研究結果をつなぎ合わせることのできる新しい仮説を思いついたりする場合があると思うからです。もちろん前者は時間がかかりすぎるということもあります。

そう考えた私はポスドク時代、片手間に(これが大事です)ボスには内緒の秘密実験をよくしました。自分の仮説を検証するための実験です。このような実験結果でポジティブなデータが出たときはなににもまして嬉しいものです。このスリルというか興奮を味わうのが実験科学者としての醍醐味とも言えます。
by stemcell | 2007-10-13 20:24