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機内の映画

出張からの帰りの飛行機で映画を見ました。スラムドックインミリオネラです。この映画は公開当初新聞の批評を見たことがありました。沢木耕太郎氏が書いたものです。この作家の著書は「深夜特急」しか読んだことがありませんがしかし、文章に独特の趣がありその批評も印象に残りいつか見たいと思っていました。またこの映画は米国アカデミー賞を日本映画「おくりびと」と最後まで競った映画でした。むしろこっちのほうが本命だったとか聞きました。

その映画は、なるほど、なかなか面白かったですね。ストーリーは、あるインドのスラム出身の若者がクイズ番組(ミリオネアという世界各国で番組化されているクイズ番組で日本では一時期みのもんたが司会をして放映していました)に出て、つぎつぎに正解し、あまりにあてるので、カンニング疑惑が生じるが、警察での尋問でそうではなく、一問一問に対しスラムでの過酷な幼少時代の経験がもとで正解を導きだせた、ということがわかるような筋書きです。つまり答えがわかるような、兄との幼少時代の経験を次々に回想するシーンでできています。2人の幼い兄弟がスラムで生き抜く姿はなかなか心を揺さぶります。子を持つ親はなおさらでしょう。また小さい頃からの幼なじみの女の子を誘拐同然で連れ去った人たちから再三助け出そうとするが、うまくいかず大人になった今でも彼女に訴えかける為に彼女が好きなクイズ番組に出た、といういきさつもありました。

アカデミー賞にノミネートされるのもうなずけます。しかし、あまりにハッピーエンドすぎるかな。。ラストにもう少し工夫が欲しいような気もしました。この辺が賞を逃した要因かな。ひょっとすると少しエンディングは飛行機の映画用に変えているかもしれませんが。
by stemcell | 2010-08-28 21:18
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