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年度末恒例の研究費消費

研究費は年度ごとに額が決まっています。つまり4〜3月の12ヶ月の研究のお金として毎年度、年度始めに支給されてきます(採択されていればの話ですが)。ということは支給されたお金は3月末には使いきる必要が出てきます。残ると事務的にはまずいのです。理由の一つはその見積もりが甘かったということでマイナス評価になる、二つ目は残ったということは次年度の研究費を削ってもよいということになり、研究費が削られる理由になってしまう、ということがあります。研究費を支給する学術振興会や文科省も財務省からのお金を減らされる原因にもなるので困る、という事情もあります。なので年度末には、毎年度末恒例の道路工事のように、研究費を使い切るために大量の消耗費(たいていは試薬)を買い込むことになります。お金を残すというのはそれだけ経済的に研究したということで評価されてもいいような気がしますが、そうはならないのです。

というわけで3月に入ってしまうと研究費をほとんど使い切っているので新しい試薬が買えない事態によく陥ります。今回もすぐにプライマーを頼んでクローニングしなければいけないのですが4月になるまでおあずけです。まったくこの融通のきかない日本のシステムでどれほど研究が遅れていることか。2年以上の研究プロジェクトだったら毎年研究を仕切らずに会計は最後にまとめてほしいものです。研究成果や年度計画書も毎年出す必要があるのかきわめて疑問です。特に科研費の中間報告なんてだれが読むのでしょう。それを見て次年度の額を決めているわけでもないですし。そもそも毎年会計を仕切るために研究費を効率よく使えていない点は重用視すべきと思います。税金なのですから。
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by stemcell | 2010-03-30 21:40
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