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ノーベル賞2016

今年もノーベル賞の季節です。だいたい理系の受賞者は出揃いました。大隈さん、良かったですね。なんといっても単独受賞。素晴らしいことです。

大隈さんの仕事がノーベル賞級なのは間違いないです。自身の小さな発見が大きな成果に結びついて、ほんとうに受賞にふさわしいと思います。生物学の研究はやはり思いつきが大事なのでしょう。理づくめで研究を進めることも必要ですが、ほんとにやってみなければわからない、ということのほうが多いように思います。気楽にいろいろな実験を進めることが重要ですね。深追いしないことはもっと大事と思いますが。

その大隈さん、しきりに「研究は誰も行っていないことを行うことが重要だ」としきりに強調します。まあその通りでしょう。しかし一方で「オートファジーの研究にもっと参入してほしい」というようなことも言っています。これって矛盾してますよね。オートファジーを今から、特に若手が研究したってダメでしょう。そんなことは大隈さんが一番わかっていると思いますが。

おそらく上記の発言は向けた対象が異なるのでしょうね。最初の発言はドクターを取って数年後、ポスドクも終えてそろそろ自分の研究を行おうとしている人向け、二つ目の発言は主に若い大学院生に向けて「オートファジーの研究を広め、その研究を通して研究の楽しさを感じてほしい」といったところでしょうかね。



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by stemcell | 2016-10-06 20:03

研究費使い切り

あっという間に3月になりました。毎度のことながらこの時期、年度末予算の使い切りのプレッシャーにさらされます。どうにかならないものですかね。科研費は昔にくらべ繰り越しが楽にはなってきていますが、学内予算はそうはいきません。結局使い切るのでこの時期ほとんど新規の購入は行えず、実験が止まる場合も多々あります。この無駄をなんとかできないものかといつも思います。そういえば今年科研費の切れ目の時です。昨年2件申請し、その結果の発表が4月はじめには出るでしょう。通らなかったことを考えると怖い。。
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by stemcell | 2015-03-08 19:59

論文数減少時代の博士

前回の続き。博士をとった後、アカデミックで研究を続けるには大学の教員になることが多いでしょう。この大学の教員のポストですが、優秀な人が獲得するかといえば必ずしもそうではありません。特に若手の助教(昔の助手)のポストを得られるかどうかは、多くの場合、はっきり言って本人の能力よりも運でしょう。私を含め、たまたまポストを得られたにすぎない。これは今も昔も変わらないと思われます。もちろんその後准教授、教授となるにはある程度能力や実績が必要となりますが、それはまわりとの相対的な評価に基づいたものにならざるを得ません。

ポイントは、日本において、この最初のアカデミックポストを得られるかが多分に運に左右されている点です。これは今後、博士取得者の論文作成能力が全体的に落ちたとしてもかわらないでしょう。すると、たまたまポストを得られた人の、その後のポストの獲得は、たまたまポストを得られた人との相対評価に基づくことになるので、日本の大学教員の論文作成レベルは下がる一方となりかねませんね。

ということは、日本発の論文数の減少に歯止めをかけるには、博士取得者、すなわち博士進学者の全体的なレベルを上げるか、若手のポスト獲得を能力に基づいたものにするしかないのでは?と思われます。若い博士取得者が活き活きとと研究している姿を、若い大学院生にいかに見せられるかが重要と思います。





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by stemcell | 2014-10-25 09:36

日本発の論文数減少

ノーベル賞、今年も日本人、受賞しましたね。物理学賞ですが。めでたいことです。今年度は青色LEDでの受賞。もろお金に直結する応用研究でノーベル賞でしたが、今後も応用研究でもらえるかというとそうでもないでしょう。青色LED発明のインパクトは別格と思います。

今回のノーベル賞を受けて、今の日本の科学研究の状況を憂いている記事が目につきます。「ノーベル賞は過去の遺産に過ぎない。今の日本の研究レベルを表すものではなく、今後も受賞が続くかは疑問だ」、というものです。確かに今、日本発の論文数が減少しているのは確からしく、このままでは日本の科学研究は危機に陥る、という記事が多い。まあ論文数だけで考えるのは無理があるとも思いますが、一理あるのかもしれません。

多くの記事では、論文数の減少は昨今における大学教員の雑務の多さに起因しており、その雑務のせいで論文を書く時間がないのだ、とあります。しかしそうですかね。。そもそも昔の教員ってそんなに自分で論文を書いていたんでしょうか?少なくとも私が学生のころは既にラボヘッドは自分でほとんど論文を書いていなかったと思います。もちろんポスドクや学生が初稿を書けば修正はしていましたが、それは今でも同じでしょう。ということは結局、今の学生やポスドクが、昔の人ほど論文を書かなく(書けなく)なったのが主な原因と私は思います。博士課程を出ていても、自分で論文をまとめきる研究能力と英語能力が身についていない博士が多いのかもしれません。

ではなぜそうなったのか。一言でいえば優秀な人が博士課程に進まなくなっているのでしょうね。論文を書けない博士の苦労を見ているから優秀な学生ほど就職を選択し、博士課程に進まない、ということであればまさに負のスパイラル。どっちにしても日本のサイエンスにとって明るいことではないですね。




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by stemcell | 2014-10-23 20:11

スコットランド

気づいたらあっという間に前回の投稿から2ヶ月が。まいった。気づけば科研費の申請時期ですね。

スコットランドの独立を問う国民投票がありました。スコットランドには一度だけ行ったことがあります。最大都市グラスゴー。中村がセルティックで活躍してましたね。お土産にHAGGISなる缶詰を市内で買った記憶があります。機内に持ち込もうとしたら(当然ながら)セキュリティーチェックで引っかかり、でも係員がその缶詰を見たら「うんうん」と頷きながら見て見ぬふりして通してくれたことをよく覚えています。腸詰めの郷土料理だそうで、日本に持ち帰るのをよく思ったのでしょうね。でもまだ食していないので味はよくわかりませんが。そもそもまだ食えるのか?

その選挙、投票率は8割ほどどとか。新聞の投書などでは非常に高い投票率で、日本と違い政治に関する意識が高い、などというものが多いです。しかしグレートブリテンから独立する投票で「投票率8割」は私から見ると低いように思います。日本の国政選挙では確かにいつも投票率は30〜40%台です。しかし小泉郵政選挙の時などは50%を超えました。例えば沖縄の日本からの独立を問う選挙で考えれば間違いなく90%は超えることでしょう。



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by stemcell | 2014-09-21 17:54

NHKのSTAP細胞

先日NHK特集でSTAP細胞に関する特集をやっていました。見てみるとそれは、STAP細胞は存在するのかしないのか、というものではなく、STAP細胞の捏造データはどうやって作られたのか、という内容でした。つまりNHKは取材を進めるにしたがって、STAP細胞は存在しないのだ、ということに気づき、確信を持ったのでしょうね。それは多くの科学者の感覚と一緒でしょう。

小保方さんはいったいどんな気持ちで実験しているのでしょうね。落としどころを探しつつ作業しているのでしょうか。もう全ての罪を認めて楽になれば良いのにと思います。



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by stemcell | 2014-07-29 07:18

女子サッカーと志村けん

先日女子サッカーのアジア杯がありました。日本優勝でしたね。凄いですね。一戦目のオーストラリア戦では試合運びがチグハグでよくまあ同点に追いついた、と思ったものでしたが、決勝戦ではほとんど見違えるようでした。日本女子サッカーチームっていつもこんな感じですね。試合をしながら個々の選手のレベルアップが図られている。凄いことです。研究の世界でも、自分の置かれた境遇を嘆く前に、いつでも個々の能力はレベルアップできると信じたいものです。

今日は日本男子の親善試合をやっています。しかし子どもが志村けんのバカ殿を見ています。私も志村けんは大好きだったのでなんとかなくチャンネルを奪うのはかわいそうな気がして前半は見るのを諦めました。まあ親善試合だしいいかなと。まあ勝ってはいることでしょう。3−0くらいかな。



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by stemcell | 2014-05-27 20:33

外国語の取得

先日u-tubeを見ていたらひょんなことから「GACKTの外国語力が凄い」という映像にあたりました。彼はどうも5カ国語を話せるらしく、たしかに映像で見た北京語は上手に見えました。彼に「どうやったら外国語が取得できるのか、大事なことはなにか」を問うているものもありました。彼が言うには、一に発音、二に単語力、と言っていました。自分が発音できない言葉は聞き取れないというのがまずあるが、そもそも聞き取る側にとって発音がきれいであることのほうが文法よりも大事なのだ、というのが持論です。例えば外国の人が訛のある日本語で「ワアタスエーワー、キイイノウー、ソコエエエー、イッター」と言われるよりも、きれいな発音の日本語で、「私は、行った、そこへ、昨日」と言われたほうが良いと思わない?といっていました。まあそうかもしれません。発音はとにかく練習だ、ともいっていました。少し練習をしようかなと。












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by stemcell | 2014-05-23 08:26

マイケルモンロー

海外出張から帰国。今回は昔の所属先のボスをはじめ旧友にも何人か会え、楽しかったでした。

会議の参加者皆が同じところに泊まり込みの6日間。充実しますがその分、英語をなんとかしないとなーといつものことながら思います。私の英語をきいたことのある人や論文で私を知っている人なら話をきいてくれますが、まったくの初対面では向こうの人と3味くらい異なる発音と単語使いをする異邦人はなかなか分が悪い。共通の話題でもあれば話は別ですが。

今回ある食事の時に隣に座った両耳ピアス、両腕に入れ墨のポスドク風情の人と話をする機会がありました。ヨーロッパの人はファッションの一部として入れ墨をよくしますので、学術的な会合でもよくこんな若者を見かけます。聞くとフィンランド人で自国の大学でポスドクをしているとのこと。次第に話題はお互いの趣味になり、私がギターを弾く旨話すと、どんな音楽が好きなのだと聞いてきます。R&Rかな、と答えると、マイケルモンローは好きか、と聞いてきます。おおハノイロックスね。そりゃー好きさ、と答えると、少し喜んでいました。このバンドはフィンランド出身なのですね。昔聞いた気が来ましたが彼に言われるまであまり意識していませんでした。

家に帰ってきて久しぶりに聞こうかと思いましたが、当時の音源はカセットテープで今の家では聞けません。辛うじてDemolition23のファーストのCDが。ハノイロックス解散後の音源ですね。リフがねーなんともいいですね。



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by stemcell | 2014-04-15 21:14

小保方氏の会見

少し時間ができたのでu-tubeで小保方さんの会見を拝見。第一印象は「まあようやるわこの人」、という感じ。

迷惑をかけたことを謝ってもらっても困る、理化学研究所の出した結論に対して反論があるならば根拠をもったデータに言及してもらわないと、というのが多くの科学者の印象でしょう。例えば200回成功したっていったいどの実験?200回stap細胞をつくったわけではないでしょう。一回のstap細胞の検証(つまり作成)にいったいどのくらい時間がかかるのかわからない一般の人を欺く言動と思います。今回の問題で一番迷惑がかかるのは彼女と同じ若い研究者なのです。その人たちに向けては何ら意味のある会見では無かったと思います。

生命科学者でstap細胞の存在を信じている人は現段階でまずいません。つまり私たちはstap細胞はあるのか無いのかを知りたいのではなく、彼女がデータを捏造した背景を知りたいし調べる必要があると考えているのです。ですので彼女への質問はマスコミ関係者ではなく科学者が行う必要があるでしょう。もっともそうなると吊るし上げ状態になってさすがにちょっとかわいそうかな。

一般の人は今回の会見を見て、彼女の謙虚さがわかった、という人が結構いるようです。しかし比較的近い分野の研究をしている私のような生命科学者から見ると、 彼女が今回行った不正行為がどういうものかわかるので、そう考える人はまずいないでしょう。捏造データを主張し続けていたらあたかもそれが真実と信じるまでの心理状態になったのではないか?てことも考えるほどでした。




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by stemcell | 2014-04-12 17:40