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プロフェッショナル

ブログの更新が滞って気がついたら一ヶ月近く経ってしまいました。この一ヶ月、頼まれた原稿やら海外出張やらとたてこんでおり、レバイズの実験は一向に進まず既に2ヶ月。期限はあと一ヶ月ですが、いくつかの新しいデータが出てくると、提唱したモデルに書き換えが必要そうです。これではすんなり通るかどうか。。

先日NHKでプロフェッショナルなる番組をやっていました。これはいろいろな職業のその道を極めた人に密着し、その仕事ぶりと合間のインタビューからなる番組です。この回はスペシャル版か、いつもより多い人数の人がオムニバス的に登場してきました。登場人物は、天才心臓外科医、天ぷら屋、絵画補修師、建築デザイナー、石彫師、パン屋、などです。それぞれにプロフェッショナルとは?という質問を投げかけ、それに答えていました。いろいろな答えがありましたが、個人的に私の感覚に近かったのはパン屋と石彫師でした。

そのパン職人は、プロフェッショナルに大事なのは「気づき」といっていました。毎日同じパンを焼くわけですが、焼けたパンを見て様々な予兆や変調に「気づくこと」が良いパン職人になるのに必要だ、といっていました。それにはなにより好奇心が必要、とも言っていました。これは実験研究者にも当てはまると思います。例えばPCRで出たバンド一つ見ていろいろなことに「気づくこと」が実験科学者としては必要です。それには経験がものを言います。このあたりも実験科学者と似ていますね。好奇心なんてのは基本中の基本。科学に限らず自分の知らないもの、新しいものに引かれない人は科学者にはむかない、と(私は)思います。

石彫師は、プロフェッショナルに必要なのは忍耐だ、と言っていました。一ヶ月かけて彫り進めた彫刻が最後の一ハンマーで角が削れ、全部パー、なんてこともあるそうです。でもこれでヘコたれていてはプロフェッショナルになれない、といっていました。これまた実験科学者に似ているなと。一ヶ月かけて仮説の検証実験をしても、それがまったくのハズレ、なんてことはザラです。でもそれにヘコタレていては研究者はできません。研究に努力賞はない、ということを理解しないといけません。まあ科学者の場合、結局は好奇心があれば問題ありませんが。。
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by stemcell | 2013-06-25 21:56