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機内の映画

出張からの帰りの飛行機で映画を見ました。スラムドックインミリオネラです。この映画は公開当初新聞の批評を見たことがありました。沢木耕太郎氏が書いたものです。この作家の著書は「深夜特急」しか読んだことがありませんがしかし、文章に独特の趣がありその批評も印象に残りいつか見たいと思っていました。またこの映画は米国アカデミー賞を日本映画「おくりびと」と最後まで競った映画でした。むしろこっちのほうが本命だったとか聞きました。

その映画は、なるほど、なかなか面白かったですね。ストーリーは、あるインドのスラム出身の若者がクイズ番組(ミリオネアという世界各国で番組化されているクイズ番組で日本では一時期みのもんたが司会をして放映していました)に出て、つぎつぎに正解し、あまりにあてるので、カンニング疑惑が生じるが、警察での尋問でそうではなく、一問一問に対しスラムでの過酷な幼少時代の経験がもとで正解を導きだせた、ということがわかるような筋書きです。つまり答えがわかるような、兄との幼少時代の経験を次々に回想するシーンでできています。2人の幼い兄弟がスラムで生き抜く姿はなかなか心を揺さぶります。子を持つ親はなおさらでしょう。また小さい頃からの幼なじみの女の子を誘拐同然で連れ去った人たちから再三助け出そうとするが、うまくいかず大人になった今でも彼女に訴えかける為に彼女が好きなクイズ番組に出た、といういきさつもありました。

アカデミー賞にノミネートされるのもうなずけます。しかし、あまりにハッピーエンドすぎるかな。。ラストにもう少し工夫が欲しいような気もしました。この辺が賞を逃した要因かな。ひょっとすると少しエンディングは飛行機の映画用に変えているかもしれませんが。
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by stemcell | 2010-08-28 21:18

研究者仲間

今国際に出席するため出張中です。海外からの参加者もいます。研究者としてやっていく上で、研究者仲間を国をまたいで作ることは重要です。自分の研究に興味を持つ人は多いにこしたことはありませんし、そもそも特定のコミュニティーの評価が結局は自身の研究の評価となる、といっても過言ではないでしょう。もちろんノーベル賞級の研究成果であればそんなことは関係ないのですが。学会に出席するのはそういう目的もあります。もちろんよい仕事をするのが先で、それを携えて出席しなければ、特に若手は見向きもされないでしょう。そもそも少し話ができたとしても、1、2回会っただけでは大抵の場合は忘れられてしまいます。なのでインパクトある研究をインパクトある形で発表することが重要と思います。私自身、他の研究室の学生と話をして半年か数年後その学生とことがまったく頭に入っていないことが結構あります。せっかく話にきてくれた学生の残念さは想像に難くないのですが、、、それではいけないと思いつつ私より若手のチェックは怠らないようにしようと思います。
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by stemcell | 2010-08-22 22:49

苦瓜

今庭で苦瓜を育てています。最近毎年育てています。この苦瓜、最近はメジャーな野菜になりましたが、私が子供の頃はスーパーではほとんど見かけませんでした。しかし私の親は鹿児島出身で、夏になると必ず庭で育て食卓によく出ました。毎年苦瓜の種を残しておいて翌年にまた発芽させていました。その頃は苦手でしたね。。なぜ苦いものをわざわざ食うのか。

しかし一方親戚なんかが(鹿児島出身者)くると懐かしいととても喜んで食べていました。人によっては数本もってかえる人もいました。それを見ていて、大人になるとこれがおいしく感じるようになるのだな、などど思っていました。結局その通りになりました。その後沖縄ブームが始まり苦瓜がゴーヤというかたちでスーパーで売られるようになりました。結構みんな普通に食べるのですね。これにはびっくりです。

実家では今でも苦瓜の苗を育てているのでちょこっともらい毎年庭に植えておくのです。実家では残った苗を家先に「ご自由にお持ちください」との札とともにおいておくとすぐなくなるそうです。今はメジャーな野菜なのでしょうね。結構生命力は強く病気もなくぐんぐん育ちます。ほっておいても実がなります。


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by stemcell | 2010-08-17 21:45

久しぶりのライブ

先日久しぶりに今組んでいるバンドのライブがありました。できはいまいちでしたかね。。いろいろ修正点はありますが、私の出すギターの音もライブハウスによっては変える必要がありそうです。

その日は私たちのほかに4バンド出ました。それぞれのバンドのギターリストの出す音なんかはやはり気になりますね。そのうちのあるバンドのギターリストの出す音がなかなか良かったです。グレッチというメーカーのギターを使っていましたが、これなかなか使いこなすのが難しい。ところがそのギターリストはうまいことコントロールしてよい音を出していました。
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by stemcell | 2010-08-13 06:43

海釣り

先日長男と釣りに行きました。彼はニジマスを釣り堀で釣ったことはありますが、天然条件下での釣りは初めてです。朝4時過ぎに家を出て車で一時間ほどのところでつりました。仕掛けはかご付きのサビキです。現地につくと結構な人が釣りを始めていました。しかし釣れている様子はありません。サビキ釣りは回遊魚が回ってこないと釣れないのですが、案の定初めて2時間あたりなし。しょうがないのでジェット天秤にイソメをつけて投げ釣りにしました。すると小さなハゼが釣れました。それでも喜んでいましたが。その後3時間やってハゼ4匹の釣果でした。竿の投げ方もだいぶ慣れてきたので、次回に期待です。餌と仕掛けを数種類持っていってよかったです。ボウズでは親父のメンツがたちませんでした。しかし早朝5時間ほど、しかも曇りがちの天気だったのにえらく焼けました。先月の山でのキャンプはかんかん照りの中ででしたが、海は照り返しがあるためかその時以上に焼けました。
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by stemcell | 2010-08-07 06:57

論文査読

最近ある雑誌からある論文のレビュー(査読)を頼まれました。科学雑誌は無数にありますが、多くの雑誌はまず著者が原稿を送り、それをエディターがざっとみてこの雑誌にふさわしいものかどうかを判断し、その後その原稿で扱っている研究分野と関係が深い研究者数名に査読を依頼します。査読者はその原稿を細かに見て掲載するのにふさわしいかどうかをエディターに報告します。エディターはその意見を基に、1)そのまま掲載可、2)少し直したら掲載可、3)実験を追加し大幅に修正したらもう一度審査する、4)掲載不可、のいずれかの判断をします。

今回の論文は数ヶ月前に一度査読したものでした。そのときの私の扱いは3)でした。いくつかデータに問題があったので。私のほかに2人査読者がいました。それぞれ2)と4)の扱いでした。おそらく2人の意見が分かれたので、私を3番目の査読者として頼んできたようでした。結果エディターは3)の扱いで最初の原稿の返事を著者にしたようです。今回はその直しの原稿でした。

今回のような再投稿の場合、著者は3人の査読者のコメントに答えるような手紙を同封するのが常です。今回もそのような手紙が付いてきました。そこで初めて他の2人の査読の結果を知ることができたわけです。だいたい似たような意見でしたが、2)の扱いをした査読者はかなり甘いです。おそらく著者の知り合いでしょうね。4)の扱いをした査読者の意見はもっともなものが多かったですが、かなりきつい。今回の論文で提唱しているあるタンパク質の挙動に関するモデルに同意しないグループの一人でしょう。現在このタンパク質の挙動に関してはいろいろな説が乱れ飛んでいるのです。実は私の提唱しているモデルも今回の論文のモデルとは合いません。なので当然きつい査読になります。そもそも議論が理屈だっていないところもあるのでなおさらです。更に追加実験したデータが最初の投稿時のデータとかなりかわっており、信憑性も問題になります。我々の最近の論文も引用していないし議論に含めていません。そもそも議論にも矛盾があるので今回も3)の扱いでしょうね。

というわけで論文掲載の可否はたった数人の査読者の意見で決まる場合が多く、多分に運が左右する場合も結構あります。なんでこれが、という論文が掲載される場合も多いですし。

そういえば最近、実験結果に問題が問題なく行われていれば基本的にオンライン上で全て発表する、というネット上だけの科学雑誌ができました(つまり査読がかなり甘い)。冊子にならずオンラインだけでの発表なのですが編集代として著者から掲載料は取ります(だいたい一報15万円)。雑誌を見る人からはお金を取らず著者からお金を集めて運営するのです。これにはいろいろな批判がありましたが今はみな認めつつあります。その雑誌、インパクトファクターと呼ばれる雑誌の科学的レベルの指標となる値も結構高いようです。そのうち人気の雑誌になるかもしれませんね。
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by stemcell | 2010-08-03 22:20