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歩行

昨日11ヶ月の娘が初めて歩きました。最初は2、3歩でしたがそのうち5、6歩はあるけるようになりました。本人もうれしそうです。赤ちゃんは生まれて2歳くらいまでは日ごとにできることが増えてくると思いますが、歩けるようになるというのは少し特別な感じがします。なんというか人類の高次機能の進化を感じました。

娘は平日の昼間は保育園に通っているので、歩き始めるという重要な成長の瞬間を家でリアルタイムで見れたことはうれしかったです。次は言葉ですかね。今でも”パパ”と聞き取れなくもない奇声を発することはあるのですが、誰も認めません。まああと半年はかかるのではないでしょうか。
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by stemcell | 2008-10-27 22:59

研究費の取得法

科研費の申請が終わりました。昨年度採択されていた若手研究費が今年度までなので新規に若手Bに申請しました。同時期に申請締め切りがあった民間財団の研究費にも応募しました。あとは分担研究者として2つ別の基盤研究に申請をしています。こちらはしかし大した額ではありません。

今回申請した若手研究費は数年前から新しく始めたテーマで申請をしました。今までの引き続きのテーマで書くか迷ったのですが、その後の研究の展開のことも考え新しいテーマで申請をすることにしました。もちろんその新しいテーマでいくつかの論文をここ最近発表することができたこともあります。前にも少し書きましたが科研費をもらうためにはそのテーマに関する成果をある程度前もって発表していないと通らないのです(と思います)。

ですので論文を書くタイミングはこの研究費の切れ目というか節目の時期がかなり大きく作用します。次の研究費をもらうためには前の研究費が切れる前に(次の研究費申請前までに)論文を発表しておく必要がある場合が多いです。ほんとはもっとデータをためたほうが良い雑誌に採択されるような場合もその時期をもって投稿してしまうような場合もあります(少なくとも私の場合は)。

とするとたいていの研究費は2年のプロジェクトとして採択される場合が多いので、その2年の間に論文にまとめられるだけの成果を出す必要があると考えられます。でもそれは大抵無理です。

そこで研究費申請前にそのテーマに関して採択前にある程度データをためておく必要があるのでしょう。言い換えれば新しいテーマで研究費の申請をする場合、ある程度近いうちに成果がまとめられるメドがついた時が申請時期とも言えますかね。

このような状況は大きな成果を出しづらくしているのではないか、という意見もありますが、ある程度しょうがないのではないかと私は思います。実際この状況でも成果を上げている人は皆無ではないことと、成果を早急に求められるのは世界中の傾向とも思いますので。

ホームランばかり狙わずこつこつ内野安打を打ち続けるのは今の時代研究者としてやっていく上で必須と思います。あとは2つ以上のテーマを動かしそれぞれ別の時期に研究費を取得するのは良い方法ではないかと思います。
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by stemcell | 2008-10-25 17:14

椎茸

うちは共働きということもあり毎週生協の個人宅配を頼んでいます。今回変わったものを注文しました。木に椎茸の元種を植菌したものが届き、それを部屋に置いておくとにょきにょきと椎茸が出てくるというものです。結構な数がどんどん出てくるので間引かないといけません(でないと大きくなりません)。見た目は少し不気味ですかね。また大きくなるスピードが早い。2、3日でスーパーで売っているくらいの大きさになります。椎茸の増殖はこんなにも早いのかとびっくりしました。味もなかなか。おいしくいただきました。

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by stemcell | 2008-10-22 20:40

ドラマー

今活動しているバンドのドラムが急病で入院してしまい脱退、活動休止になってしまいました。結局今のバンドでライブができたのは3回だけでした。またメンバー探しです。一般にドラムは不足しがちでなかなか見つかりません。気長に探そうと他のメンバーと話ました。
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by stemcell | 2008-10-17 20:18

ノーベル賞

今年のノーベル賞が発表されています。やはり注目は化学賞でしょう。GFPの発見と応用に対して授与されました。GFPとはグリーン フルオレッセント プロテインの略で、直訳すると”緑色の蛍光を出すタンパク質”です。

オワンクラゲはエクオリンというタンパク質を使って生体エネルギーを青色光に変えますが(発光)、GFPはその青色光を緑色光に変える(蛍光)タンパク質です。ですのでGFPを他の細胞、例えば大腸菌に作らせて青い光を当てるとその菌は緑色に光る、というわけです。光らせるためには青い光が必要です。

ですので生物学的には生体エネルギーを光に変えるエクオリンのほうが面白いのです。受賞者の下村さんもその点を指摘していたと思います(GFPはおまけのようなモノだったといっていました)。しかしGFPはその後他の研究者によって(今回の他の受賞者です)応用利用されはじめました。

タンパク質は顕微鏡を使っても見えません。そこで調べたいタンパク質にGFPをつけたものを細胞に作らせ、青い光を当てるとその調べたいタンパク質(実際はそれにくっついているGFP)が緑色に光り、結果顕微鏡で見えるようになるのです。私もそのような実験をよくします。調べたいタンパク質が細胞の中のどこにいるのかがわかるのです。

下村さんはGFPタンパク質を大量のクラゲから精製したと聞きました。発見当時の60年代は遺伝子工学的な研究は本格的に始まっておらず、生物学の最先端はタンパク質の精製だったと思われます。出発材料を大量にすりつぶし、そこから目的となるタンパク質を(何年もかけて)精製したなー、という話を年配の人からよく聞きます。

そんな話を聞くたびに少しうらやましい気持ちになります。なぜでしょうか。よくわかりませんが、精製自体が研究になるというある意味単純明快なのがいいとも思えます。昨今は成果を(すなわち論文を)早急に求められるのでそのようないつ結果が出るともわからない実験ができなくなってきていることは確かと思います。もちろん時間をかけてまで精製したい重要な(それでいて精製できるくらい量がある)タンパク質というのも取り尽くされた感があります。

どうやったらノーベル賞をとれるような研究ができるのか、という話はこの時期になるとかならず話題に上がります。しかしおそらく下村さんはGFPを発見したときはその仕事がノーベル賞級とは思っていなかったはずです。ということは現時点で私も既にノーベル賞級の仕事を成し遂げていた、という状況になるかもしらん・・
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by stemcell | 2008-10-10 21:51

水族館

先日子供と水族館にいってきました。夏の親類旅行で別の水族館にはいったのですが、うちの子供達は風邪をひいたため旅行自体にいけなかったのです。

その水族館は近くに海洋研究所があるのか、けっこうアカデミックな展示もあり興味深かったです。なかでも圧巻だったのはイルカやアシカのショー。普通は司会者がいて進行するものですがそこのは照明や音楽を駆使して物語としてストーリーのある劇のような構成になっていました。

しかし食事がいけません。野外で売っていた焼きそばが500円もしてしかも固くうまくない。これではせっかくの展示やショーも台無しですね。
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by stemcell | 2008-10-04 11:35

科研費申請

今日から科学研究費補助金(略してよく科研費と呼ばれます)の申請書を書き始めました。科学研究費補助金というのは研究者個人のアイデアにもとずく研究に対して文科省(もしくは関連法人)が出す研究費です。要するにその出所は税金です。そのために重要と思われる分野にお金を出すのはまあ当然といえば当然で、このように審査に基づき研究費を国が出すのはどの国も同じです。

申請の締め切りが毎年10月中頃から終わり頃になります。私は2年前に採択されたプロジェクトが今年度で終わるので今申請書を書いているわけです。種類がいろいろあります。一番の違いは申請金額で、2〜3年のプロジェクトに対し安いもので400万くらい、高いもので数千万から億単位になります。申請金額が高い種類のものは独立したラボのボス以外はまず通らないでしょう。私のような若手の研究者用の申請区分もあるので、そこに出すのが無難です。

その研究区分、今までは37歳以下という制限でしたが今年から39歳以下になりました。ドクター取得はだいたい28〜30歳ですので、若手用の研究費といっても下手をすると10年ほどのキャリアーの違いがある人と争うことになります。結局採択の可否は(採択率はどの区分もだいたい2割と聞いています)業績重視なのでドクター取得直後の研究者はなかなか研究費をもらうのは大変かもしれません。

国公立大学は昨今大学から研究室に研究費の名目ではほとんどお金が落ちてこないので、この科研費を取ることは非常に重要です。大学も研究費を取って来れない人は新規に採用はしない傾向にあるので、ポストを将来得るためにもコンスタントに研究費を取得する必要があるのです。

ところで普段の研究にどれくらいお金がかかるのかというと、分野にもよりますが、例えば私の所属する分子生物学的研究を行う研究室では、スタッフ学生あわせて15人ほどで消耗品、機器修理や出張旅費で毎年800万〜1000万円ほど消費しています。ただ単に研究をするだけでそれくらいお金がかかるのです。新規に機器を購入しようとするとそれだけで数百万円はかかります。

ということは一人の研究者のラボではそれくらいのお金をまかなうのはかなり大変なのです。これが日本から講座制がなくならない一つの理由かもしれません。少なくとも一つの研究費だけではだめで複数の研究費を同時に取得する必要があります。また例えば研究者を一人雇おうとするとその人の給料で400万はかかります。ですので多くの研究者はもっと研究費の額を上げてくれ、と考えている人が大半でしょう。国民の多くは同意してくれないと思いますが、、

ちなみにそのような研究費は大学が管理しますので、目的以外の使用はできません(決して個人口座に振り込まれることはありません)。しかしその厳密性が結構大学や研究所によって異なるのですね。私立大学はその辺が結構あまいと聞きますがどうなんでしょう。最近科研費で夫婦旅行したとかいうニュースがありましたが、そんなことはまずできません。ふつうの研究機関では。
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by stemcell | 2008-10-02 22:44