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国際会議での食事

今参加している会議では朝、昼、晩の3食を参加者全員同じところで同じメニューを食べます。円卓がいくつかあり、そこに5、6人づつ座って食べます。当然まわりが知り合いでない場合もあり、そのようなときは食事中話題をつくるのに苦労することになるわけです。英語であればなおさらです。しかしある程度名前の知れた研究者の場合はまだよいのです。論文の書き方やそのリストにある程度著者の個性が表れてくるものなので、その人の性格なりバックグラウンドをなんとなくお互いわかっていたりする場合もあるからです。しかし、この点、まだ研究の世界に入って間もない学生は、見知らぬ研究者と話題をつくるのは大変と思います。

今回も日本からCOEの支援を受けたということで大学院生が一人、単独できていました。やはり最初の国際会議に一人で来るのは大変そうでした。しかし見ているとそれはこちらの大学院生も同じことで、あまり連れの人間以外の人とは会話をしないように見えます。このような国際会議での食事の席とりの苦労に、研究者の成長を見て取れます。
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by stemcell | 2008-01-30 10:00

カルフォルニアビーチ

今日から学会に参加するため米国のカルフォルニアにきています。ロスアンジェルスから車で一時間半ほど北に向かった比較的小さな街で、ホテルにカンズメになって約一週間会議を行います。基本的に招待された人たち(もしくはその学生かポスドク)が参加者を構成していますので、それに呼ばれるということは少しその分野で活躍していると見られているのかもしれません。ちょっとうれしい。私は用事があるので途中で日本に帰らなくては行けませんが。

飛行機はANAにしたのですが、料理がおいしくてちょっと驚きました。やはり日系の飛行機会社は食事が良いですね。あとは2列席の横にだれもいなかったので、足を伸ばして寝れてよかったです。アメリカに来るのは4年ぶりです。もう少し暖かいかと思ったのですが、結構涼しいです。

私の発表は初日の夜、つまり今夜ありました。質問も比較的良く出て有意義でした。英語の発表は相変わらず拙かったですが・・今現地時間で夜の一時。しかし日本は午後6時でまったく眠くなりません。酒でも飲もうかと思うのですが、アメリカのホテルには酒類の自動販売機等あるわけもなく、しょうがないのでブログを書いてる次第です。明日はダウンタウンを少し散歩してみようと思います。
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by stemcell | 2008-01-28 18:09

論文の評価

研究者は研究するだけでなく、成果を論文として公表する義務を負っています。特に私のいる大学の場合、研究費の多くは税金からまかなわれていますので、なんらかの形で世の中に成果としてアウトプットしないといけないと思っています。その成果が国民の期待するものかどうかはわかりませんが・・

その成果として発表された論文の評価法として(すなわちその著者の評価にもつながります)、現在2通りの方法があると思われます。その論文がどこの雑誌に載ったか、というのが一つの方法です。この時よく使われるのが、インパクトファクター、という各雑誌の持つある値です。この値は、ある雑誌のある年に発表された全論数で過去2年間に発表された全論文が引用された数を割る(たしかこんな定義だったと思います)ことで出てくる値です。したがって高い値であるほど、その雑誌に載った論文は即座によく引用されている、ということになります。実際インパクトファクターファクターの高い雑誌は有名なものが多く、そこに掲載されるとかなりえばれます。

しかしこれはあくまで掲載された雑誌の評価ですので、発表した個々の論文の評価とは本来なり得ません。そこで、個々の論文が何回引用されているか、というのも評価法の一つとなっているようです。現在発表論文は電子化されていますので、各論文の引用回数がかなり厳密にネット上で調べることができます。この場合、引用回数が多ければそれだけ発表された論文が他の研究の役に立ち、しいてはそれだけ社会に貢献している成果、ということになります。

過去に私が発表した論文はどんなものか興味があったので調べてみました。すると、ほとんどの論文は10〜30回くらいで、100を超えたものは一個しかありませんでした。寂しいかぎりです。もっと引用されているものと思ったのですが・・
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by stemcell | 2008-01-26 13:53

CBGB

今日は夕方昔のバンド仲間と会いました。彼とは一緒にアメリカでバンドをやっていましたが、数年前帰国して今はお互い違うバンドを日本でやっています。今日は練習で近くに来たというので会い、夕方からビールを飲んでました。

彼とは私がポスドクとしてアメリカに行って一週間目に町の小さな(しかし町で一番大きな)バーで会いました。その日、渡米後間もなく知り合いがいなかった私はfree paperで見かけたマーキーラモーンが新しく組んだバンドを見にそのバーへ一人で行きました。するとそのバーの常連だった彼は珍しく日本人が来たということで話しかけてきて、それ以来の付き合いです。

その大学で美術を専攻していた彼はポスドクという身分を私と会って初めて知ったようでした。その後帰国して英語学校の先生をしていますが(たしかジオス)、生徒に時々ポスドクの人がくるとの事。その身分や境遇をあまりに知っているのでその生徒たちはびっくりするようです。
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by stemcell | 2008-01-20 21:04

論文書き

今日は一日中論文の執筆に終わりました。論文の書き方は人それぞれと思いますが、私の場合、図をまず一通り作り、それを机に一週間ほど並べておきます。実験の合間に図を見つつ論文の論理の構築を頭の中である程度行います。その後メドがたったら書き始めますが、最初はたいてい思うように進みません。ある程度書き進めてくると、ようやく論理の展開が見えて来てある時点から急速に進みだし、草稿ができてからはまた少しペースが墜ちてきます。横軸時間、縦軸進み具合をプロットするとシグモイダル様の曲線になりそうです。今はその中間で、結構進みだしました。今月中に草稿を仕上げたいと思います。

この論文書きは一生続くと思っていたのですが、よく考えてみると今のボスは私が来た三年前から自分で論文は書いていないことに気づきました。このようにボスになると自分で論文を書く事がほとんどなくなり、ポスドクや大学院生が書いたものを少し手直しする程度で済ます人も少なくないように思います。人によっては論文は全部ボスが書く、というところもあるようですが、それはそれでポスドクはつらいですよね。私自身は時々は書かないとどんどん書けなくなっていきそうな気もしますので、コンスタントに論文を書く作業は続けようとは思っています。
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by stemcell | 2008-01-17 23:12

研究リーダー

今日職場に、行政法人未来工学研究所(たしかこんな名前だったような)なるところからアンケート用紙が送られてきました。なんでも、今後の日本の科学技術の発展のための政策における基礎データにするから、ご自分の研究分野で今後日本発の(これがポイントだそうです)独創的な研究を行う組織を作った場合、そのリーダーとしてふさわしいと思える30代から40代の若手研究者を具体的に教えてほしい、とこんなような内容でした。おそらく京大でのiPS細胞研究を受けて、このようなアンケートが来たものと思います。

このアンケートが私に来るという事は、私はその候補では無いという事か、とがっかりしましたが、ひょっとすると誰かが私の名前を挙げるかもしらん、と思いなおし、さて誰がいるかな?と考えましたが、これはと言う人が思い浮かばないことに少し驚きました。

しかしよく考えるとこれは当たり前のように思えます。1)少なくとも私の分野では国内で行われたかどうかに限らずいくつかの独創的と思える研究は他の多くの(海外発のものを含めた)研究成果の上に成り立つものがほとんどなので、どこどこの国の研究、とはいいずらい、2)そもそもほとんどの30代40代前半の研究者は所属する研究室のテーマに関連する研究以外の研究を行う事はできない(できていない)ので、その若手研究者だけの成果とは評価できない、というのが理由と思います。

しょうがないので知り合いの若くして独立した研究者を適当に上げました。現時点でそれほど、日本を代表するような研究をしている、というわけではありませんが、少なくともできうる立場にいる、ということで上げました。

日本発の独創的な研究を増やすには、既存の研究組織を大きくするのではなく、比較的小さくてもいいから若手が独立して運営できる組織を増やすべきと思います(山中さんもそうであったのではないかと思います)。そこで一定の成果が出たら、その組織を大きくすればいいのです。それほど名前が知られていない研究者でも、小さな組織をもち、その自覚のもとにテーマを設定すれば独創的な研究を立ち上げうると思います。今のように若手がボスの影響下でテーマを設定している限り、真に独創的な研究は立ち上がるべくもないでしょう。

研究成果がでるかどうかは賭けのようなところもありますので、ある程度、”下手な鉄砲打ち”でいいのではないか思います。すくなくとも私を含めた30代の研究者のほとんどは、独創的と思える研究を立ち上げることすらできない(もしくはその気が起こらない)研究環境にいるのが現状なのです。
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by stemcell | 2008-01-15 21:20

どんどん焼き

昨日は実家に泊まってきました。実家は家から車で一時間ほどのところにあります。私は結局大学院を出るまで(博士過程を終えるまで)そこに暮らしていました。

その地区周辺では毎年この時期になると”どんどん焼き”なるものをします。通りかかるとその準備がしてありました。これは下の写真のように竹を組み、そこに毎年正月で飾った松などの飾りを焼く、という行事です。ただ焼くだけでなく、団子を三つ又の木の先に刺し、それをその炎であぶって焼いて食べる、するとその年の縁起がよくなる、という祭りです。

火を入れるのは夕方暗くなってからなので、その炎はアカアカと燃え上がり、火遊びが好きな子供達はたいてい大喜びです。団子を焼くわけですが、残り火で焼けばこんがりおいしくできるものを、子供達は我先にと燃え盛る炎に団子を突っ込み、意味なくそれを競い始めます。必然的に団子は真っ黒こげでですが、それでもなんかおいしく感じたものでした。なぜかこのときの団子だけは砂糖醤油で食べた記憶があります。そうしないと食えなかったのかもしれません。

似たような祭りは日本各地にあるのだと思いますが、奥さんの故郷ではこのような祭りは無いとのこと。まあ雪国ですので冬に祭りをやるような酔狂な人はいないと思います。というわけでこの祭りを結婚して初めて見たわけです。この竹組を見てわかるように、てっぺんに必ずダルマをくっつけるのですが、それが火にあぶられる様を想像して、なんてことをする人々なのだ、とのコメント。そうゆう意見もあるものなのか、と思ったものでした。

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by stemcell | 2008-01-13 11:56

突発性難聴

最近、歌手の浜崎あゆみが突発性難聴になった、というニュースを聞きました。これはある日突然耳が(大抵は片耳のようです)聞こえなくなる、というのが症状で、原因は今のところ不明だそうです。直る人もいればそのまま聞こえなくなってしまう人もいるようです。少なくとも精神的なストレスがその引き金になりうるとのことです。

私の知り合いにも3人この突発性難聴にかかった人がいます(のでこの病名は知っていました)。1人は昔のバンド仲間、2人は研究者です。研究者2人は時期的に独立してラボを持ったときになったとのこと。ストレスでしょうか・・3人とも結局いまも片耳は聞こえないままだそうです。

こう考えてくると、両方やっているわたしはかなり危ないような気がしてきました。独立したときはとくに要注意。気をつけねば。
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by stemcell | 2008-01-12 14:07

ラーメン

今日は研究室から家へ帰る途中ラーメンを食べて帰りました。私は家から大学まで自転車で10分ほどのところに住んでいますが、その途中に一件だけラーメン屋があります。夫婦で営業しているカウンターだけの小さな店です。昼に通り過ぎると車が結構横付けしてあり繁盛しているようですが、夜は比較的暇なようで、私のほか2、3人客がいただけでした。ここには過去2回ほど入った事があります。

看板には”家系”とあります。おそらく出しているラーメンの種類の事と思いますが、私はどういうものを指すのかわかりません。ラーメン通の人にはこの意味がわかると思うのですが、だれかわかったら教えて下さい。

今日は”スペシャルラーメン”なるものを注文しました。スープは一種類しか作っていないようなので、これは通常のラーメンにトッピングを豪華にしただけのようです。スープは醤油と豚骨のMIXでしたがあっさりしておりおいしかったです。他の店のラーメンのスープは大抵私には塩からすぎるのですが、ここのスープは珍しく塩味も控えめでした。

そういえばアメリカにいるときはこの日本のラーメンが恋しかったものです。もはや日本の味ですよね。ある日一番近くの都市(シカゴ)にいくとラーメン屋があるというので行ってみた事があります。半日車を飛ばし、たどり着いたヤオハン内のラーメン屋ででてきたラーメンはみそ汁に麺がはいっているようなシロモノでがっかりしたことを思い出します。

しかし最近歳のせいかラーメンを食べた後はかならず軽くお腹を壊すのですよね・・つい最近はバンドの練習のあとメンバーとラーメンを食べ電車に乗ったら突然腹痛が。それ以来スープは控えめにしています。
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by stemcell | 2008-01-08 22:12

貧乏くじ

私は今30代半ばですので、第二次ベビーブーム世代のまっただ中に位置します。いわゆる”ロストジェネレーション”というやつで、世間では景気回復の恩恵も受けず置き去りにされた世代と言われています。”貧乏くじ世代”といか言う人もいるとか。それほど他の世代の人から見るとかわいそうな世代と見えるのかもしれません。私自身はそれほどこの世代に生まれた弊害を意識した事はありませんが、多くの同年代の人も同じではないでしょうか。人間はそもそも自分が経験したきたことを悪い基準として判断することはないと思いますので、これは当然のことと思います。

しかし実質的にはいろいろ問題が起こっており、これからもおこると思われます。特に私たちが年をとったとき、高齢者の割合はすごいことになるのでしょう。

これを受けて、今の60歳前後の団塊の世代の人達から、”貧乏くじ世代の人達に対してなにもしてこなかったことはけしからん”という意見を聞きます。最近も、某有名生命科学者のブログでこんな意見を見た気がします。ありがたい事と言えばそうですが、しかしその人達は誰に向けてその発言をしているのですかね。さらに上の今80歳くらいの年代の人達に向けていっているのでしょうか。私からすると、”貧乏くじ世代の人達になにもしてこなかったことはけしからんかった”と自戒するならまだわかりますが・・

このようなことを考えると、我々の世代は今ある様々な弊害を次世代に引き継がせる事なく、当事者として問題を解決していくべきなのでしょう。例えば研究者の世界でも我々の世代はいろいろポスト等の面で苦労をする人が多いです。この苦労を次の世代に引き継せなくするには、我々の世代が改革を進めていかないといけない気がします。
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by stemcell | 2008-01-06 12:04