私は子供の頃、全くと言っていいほど人前で話をすることができませんでした。いわゆるあがり症というやつで、これは生まれついてのものと思われ、いまでも自分の意見を人前で発言したりするのは苦手です。中学生のころある先生が、”私も小さい頃は人前で話ができなかったが今は普通に先生をしている。だから今苦手な人も大きくなればきっと話ができるようになるよ”といったような発言をし、それを聞いた私は、”そんなことあり得ねーよ”などど心の中で毒づいたことを憶えています。
しかし学者らしき事をしているとそんなことも言っていられず、自分の研究成果は論文として発表するだけでなく、学会や研究会等で発表、報告する義務が生じます。そんな生活を続けたためか、最近は少しは人前で発表したり、意見を言ったりするのに慣れてきました。その先生の言った事が今はわかるようになったわけです。 そもそもよく考えてみると、少なくとも私の学校生活の中でプレゼンテーションの方法を学んだり人前で発表する機会はほとんどありませんでした。それらしいことをしたのは大学学部の卒研発表会が最初ではないでしょうか。そのとき手に汗かいて発表したのを思い出します。 しかし最近の学生の発表は私らのころとだいぶ違うと感じます。私が学生の頃は、卒研発表会はもちろん、学会発表でもかなりの学生が台本を読みつつ聞いてる方が緊張するくらい緊張した面持ちで発表をしていました。ところが最近の研究発表会ではどうゆうわけかほとんどの学生は台本を読まなくなり、みんな堂々と、人によってはギャグなんか交えつつしっかりと発表するのです。憎たらしいばかりですが、なぜこんなに変わったのでしょうか。まったく不思議です。最近の小中学校では発表練習をする機会でもあるのでしょうか。
by stemcell
| 2007-11-10 22:31
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