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論文数減少時代の博士

前回の続き。博士をとった後、アカデミックで研究を続けるには大学の教員になることが多いでしょう。この大学の教員のポストですが、優秀な人が獲得するかといえば必ずしもそうではありません。特に若手の助教(昔の助手)のポストを得られるかどうかは、多くの場合、はっきり言って本人の能力よりも運でしょう。私を含め、たまたまポストを得られたにすぎない。これは今も昔も変わらないと思われます。もちろんその後准教授、教授となるにはある程度能力や実績が必要となりますが、それはまわりとの相対的な評価に基づいたものにならざるを得ません。

ポイントは、日本において、この最初のアカデミックポストを得られるかが多分に運に左右されている点です。これは今後、博士取得者の論文作成能力が全体的に落ちたとしてもかわらないでしょう。すると、たまたまポストを得られた人の、その後のポストの獲得は、たまたまポストを得られた人との相対評価に基づくことになるので、日本の大学教員の論文作成レベルは下がる一方となりかねませんね。

ということは、日本発の論文数の減少に歯止めをかけるには、博士取得者、すなわち博士進学者の全体的なレベルを上げるか、若手のポスト獲得を能力に基づいたものにするしかないのでは?と思われます。若い博士取得者が活き活きとと研究している姿を、若い大学院生にいかに見せられるかが重要と思います。





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by stemcell | 2014-10-25 09:36
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