先週末ようやく今年度の科研費の結果の報告がきました。私は新規に若手研究Bという区分に申請していました。無事に採択されました。
科研費は科学研究費補助金の略で文科省を通した国の研究費制度です。なので財源は税金です。いくつか研究区分に分かれていて、それぞれ研究の規模によって申請金額が異なります。若手研究Bというのは38歳までの研究者が応募できる研究区分で、2もしくは3年の研究計画に500万円までの申請ができます。だいたい2年の研究で500万円の申請が多いと思いますが、通ったとしてもほとんどの場合なぜか申請金額の7割しかきません。今回の場合も採択金額は2年で350万円でした。 科研費は毎年10月に公募され、4月初めに採否が発表されます。しかし今年は科研費を基金化する法案審議が、震災の影響で国会がストップしたため大幅に遅れ、その法案の採否の決定が終わってから科研費の審査結果を報告すると言われていました。基金化というものがどういうものなのかがわかりませんでしたが、おそらく基金化されると財務省から文科省に降りてきたお金がプールできるので、年度をまたいで繰り越しがしやすくなるのだと思います。科研費は国の予算なので、基本的に毎年度その年の採択分を全部使いきらないといけなかったのです。そのため年度末には毎年、すぐには必要の無い試薬や機器を大量に購入したりしていたのです。なので繰り越しが簡単にできるようになるのはありがたいのです。しかし先週の採択メールには基金化の法案がどうなったのかは書いていませんでした。どうなったのでしょう。。
by stemcell
| 2011-05-04 08:19
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