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海外留学

最近の若者は海外に行きたがらない、という話をよく聞きます。若い研究者に対してもよく言われます。ノーベル賞を取った人の談話でもそんな話が出ました。でも当時と社会情勢が違うと私は思います。30年前はそれこそ日本と海外との研究環境は雲泥の差で、海外で研究する意義はそれだけでも相当にあったはずです。今は日本の研究環境も良くなったので、この点ではまったく海外に行く意味はありません。こんな簡単なことを受賞者がわからないはずは無いのですが。また当時は海外に行くと確実に箔がついたので、かなりの割合で帰国してラボをもてたりしたのです。その点今はまったくそんなことはありません。なので海外で一生を送りたい、という研究者以外海外に行く理由がないのです。そんな人があまりいないのは当然です。だいたい普通に就職する人が海外の会社への就職を考えますか?研究者だけ海外に行くべきだ、というのは無茶です。マスコミも安易に研究者は海外に行くのはいい、海外に行くべきだ、という報道はしないでもらいたいものです。

とは行っても海外にいくと視野が広がるのは確実です。私も2つの国で計3年ほど研究活動をしました。その経験から海外で研究生活をおくるのは決して無駄ではないです。
by stemcell | 2010-10-19 22:29
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