人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 節分と論文書き始め ジーンシモンズ >>

坂の上の雲

昨年末NHKで「坂の上の雲」という連続ドラマをやっていました。これは3部作で昨年一部、今年末に二部、来年末に三部をやると聞いています。原作は司馬遼太郎で、私も読んだことがあります。

主人公は愛媛で生まれ育った軍人の秋山好古/真之兄弟と俳人の正岡子規です。明治期の話で、彼らを含めた当時の日本人の活躍ぶりを(多少誇張して)描いた作品です。クライマックスは日本海海戦です。そこで連合艦隊が勝って物語はおしまい。個人的にはその戦いに至るまでの、バルティック艦隊の乗組員の描写が心に残っています。

朝刊にその後の秋山好古の行く末に関する記事がありました。彼は愛媛に戻り、中学校の校長先生をしたそうです。彼のような陸軍将校上がりが校長をやるのは異例のことだったそうですが、それは彼が、日本の将来を考えた時中等教育の充実が重要と考えたからとあります。中堅階級にしっかりした人材がいなと国はなりたたん、と考えていたとか。まあそれはそうかもしれません。

研究にもあてはまりますかね。一部のスター研究者ばっかり優遇すると、他の研究はじり貧です。すると国の研究レベルも下がってしまうのではないでしょうか。全体として高いレベルを保つのが大事ではないでしょうか。
by stemcell | 2010-01-30 17:12
<< 節分と論文書き始め ジーンシモンズ >>